映画「刺青」を観ました。
原作谷崎潤一郎 監督増村保造です。
谷崎×増村ペアの「卍」「痴人の愛」「瘋癲老人日記」は皆好きだったので、まだ原作も読んでいない刺青を借りてしまいました。
しかも大好きな若尾文子主演です。
そしてさらに脚本は、あの「濹東綺譚」の監督 新藤兼人です。
もう自分の中ではオールスター揃いです。
内容は原作を読んでいないので比較は出来ませんが、谷崎原作ということあってとても色気たっぷり、醜悪さ満載というおどろおどろしい雰囲気でした。
時代設定が旗本でてくるということは結構昔なんでしょうかね?
(今の向島の寺島村というのも出てきます。凄い密林ですが、、)
谷崎の作品はどれも「性」と「生」の対比が半端なく鋭い気がします。
「卍」が女性同性愛
「瘋癲老人日記」が老人の生と性
だと簡単にまとめると、この刺青はどう表現すればいいか悩みますが、
ラストシーンはこの監督いつも度肝を抜かせてくれるのですが
刺青も期待通りでした。
色彩的にも凄く印象に残ります。
あとはやはり若尾文子が男と対面するときの態度が最高です。体当り演技、迫力あります。さすが!
なんとなく調べていたら、原作は谷崎なんだけど、現代風にアレンジした「刺青」
が映画がちょっと前にあったみたいですね
http://www.artport.co.jp/movie/shisei/
そしてちょっと気になったのは小説のほうだと「しせい」と読むんですが
増村監督の映画だと「いれずみ」らしいですね。
なんかあるのかな??
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