12/30/2010

ヴィーナス

2006年のイギリス映画「ヴィーナス」(監督ロジャー・ミッチェル)を観た。


名前から適当に選んだ割にはよかった。
ヴィーナスといえば、原色の街にでてくるカフェーの名前だ。たったそれだけで選んだ訳ですが。
カフェーヴィーナスは今でも鳩の街の路地裏に存在すると(もちろん建物だけ)ネットで書かれていましたが(2チャンだったかな?)当時の鳩の街カフェーの中でも最大級だったようです。鳩の街自体が歌舞伎町とか山の手にも負けないくらいの規模だった時代です。
今では信じられませんが、山の手の男たちがわざわざ遊びに来ていたようですね。
ああ、一日でいいからタイムスリップしてみたい!
九段下の昭和館には、当時の赤線建築をまとめたビデオがあります。
ちょうど、売春防止法が施行されるちょっと前に警視庁の方が自費で作ったというとてもとてもアツいビデオです。
さすがに映像はあまりよくないですが、カフェー鳩の街入り口とかのケバい看板など、貴重な映像が残っています。




さて、、、ヴィーナスですが。
乱暴な言い方すれば、谷崎潤一郎の瘋癲老人日記の欧米バージョンといったストーリー。


若い女性と老人男性の物語。
老いて尚性欲健全な老人のお話。
ヴィーナスはかっこいい老人、瘋癲老人日記はなんだか可哀想な老人。でもラストは瘋癲老人日記のが凄い!!!さすが谷崎。


そんなヴィーナスと瘋癲老人日記、どちらもおすすめです。美しいです。


年末年始の夜長にぴったり。


老人を見くびってはいけませんね、かっこよく老いたいものです。

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